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知っておきたいロンドンの緑豊かな公園!子供連れ・ピクニックに

ロンドンの公園

ロンドンは、古き良き歴史と現代文化が融合する魅力的な都市として、世界中の観光客を引きつけています。その一方でロンドンは「都会のオアシス」と称されるほど多くの公園や庭園があります。

これらの公園内には、美しい木々や花々、広々とした草地が広がり、エレガントな建造物や彫像が私たちの目を楽しませてくれます。さらに、季節ごとのイベントが開催される公園もあります。

ロンドンを訪れるなら、この緑豊かな公園もお見逃しなく。爽やかな風を感じながらの散策や、お気に入りのサンドイッチを持参してのピクニックも、きっと素敵な思い出になることでしょう。

目次

ロンドンの公園の一覧(ロイヤルパーク等)

ロンドン内にある公園の多くは王立公園であり、「ロイヤルパーク(Royal Park)」とも呼ばれています。王室がが所有している土地であり、その昔は主に狩りをするために使われていました。(現在ではロイヤルパークス・リミテッドという慈善団体によって管理されています)

ロイヤルパークの一覧(面積順)

ロイヤルパークは以下の8つです。

リッチモンドパーク 955ヘクタール(2,360エーカー)
ブッシーパーク、445ヘクタール 1,100エーカー)
リージェントパーク 166ヘクタール(410エーカー)
ハイドパーク 142ヘクタール(350エーカー)
ケンジントンガーデン 111ヘクタール(270エーカー)
グリニッジパーク 74ヘクタール(180エーカー)
セントジェームス公園 23ヘクタール(57エーカー)
グリーン・パーク 19ヘクタール(47エーカー)

これらのロイヤルパークは、

・都市へ豊かな酸素を供給
・市民や観光客の健康のためのリクリエーションスペースとしての役割
・歴史と文化の保存
・公園はコミュニティの絆を深める場所(イベントやフェスティバルなど)
・生態系の保護(多様な動植物の保護)
・観光地

として重要な役割を持っています。

リージェントパーク(The Regent’s Park)

リージェントパークは、ロンドンの中心部に位置する約166ヘクタールの公園で、19世紀初頭のジョン・ナッシュによるデザインによるものです。ジョージ4世 (当時のプリンス・リージェント)や他の貴族たちが余暇を楽しむためのエリアとして計画されました。
園内には、リージェンツ大学(Regent’s University London )と、ロンドン動物園(London Zoo)があります。

また、

・ジュビリーゲイツ (Jubilee Gates:クイーン・メアリー・ガーデンへの入り口)
・レディ・マネー・ドリンキング・ファウンテン (Lady Money Drinking Fountain:ロンドン最大の飲料水噴水)
・トリトンの噴水 (Triton Fountain)
・グリフィンタッツァ (Griffin Tazza:ライオンの花瓶)

といったモニュメントもあります。

公園内には美しいローズガーデン(夏には12,000本以上のバラが咲き誇る)や湖、スポーツ施設、子供の遊び場もあります。

最寄りの駅からのアクセス

以下の駅からは徒歩で簡単に公園にアクセスできます。

・リージェンツ・パーク駅 (Regent’s Park Station)
・ベイカーストリート駅 (Baker Street Station)
・グレート・ポートランド・ストリート駅 (Great Portland Street Station)

近くには「マダム・タッソー蝋人形館 (Madame Tussaud’s Wax Museum)」、「シャーロック・ホームズ博物館 (the Sherlock Holmes Museum)」、「ドーント・ブックス (Daunt Books)」などがあります。

リージェンツ・パークは「ハリー・ポッター」「パディントン」「英国王のスピーチ」など、映画やドラマにも多く登場しています。
また、夏の間は「Open Air Theatre」という野外劇場で様々な舞台作品やミュージカルが上演されます。

ハイドパーク(Hyde Park)

ハイドパークはロンドンの注目スポットであり、一年を通じて息をのむような風景や多彩なイベントを楽しめます。

毎年数百万人の地元住民や観光客がこの公園を訪れ、その魅力は増すばかり。現在、世界の都市公園の中でもトップクラスと評価されています。

中心部のロンドンに位置し、140ヘクタールもの広大な敷地を持つハイドパークは、ヘンリー8世の治世の頃から、狩猟用地として用いられてきました。この土地はウェストミンスター修道院から王に移され(修道院を解散させることで教会から取得)、狩猟や宴会の場として活用されました。

公園内の主要スポット

・セルペンタイン湖
湖の中心部にあり、湖畔での景色やカフェ、多彩な野生動物を観賞できます。また、湖のリド(屋外プール)はイギリス最古の水泳クラブとして知られています。

・スピーカーズ・コーナー

カール・マルクスやジョージ・オーウェルといった革命家や革新者が自由に意見を述べた歴史的な場所で、世界中の言論の自由の象徴となっています。

・ダイアナ妃記念噴水

ダイアナ妃を称えて設置されたこの噴水は、サーペンタイン湖の南側に位置しています。
この噴水は、545個のコーニッシュ・グラニットの独特な部品で構成されています。それらは先端のコンピュータ制御機械で精密に切り出され、その後伝統的な手法で手作業で組み立てられました。デザインはダイアナ妃の人生を象徴し、水は最高点から2つのルートを経て、カスケードや渦、泡立ちを形成しながら底部で一つになります。

またハイドパークはロンドンで最も大きなライブイベントを開催することで有名です。夏には大規模なコンサートが行われ、冬には「ウィンターワンダーランド」という大人気のイベントが開催されます。

ハイドパークは、夏には大型コンサート、冬には「ウィンターワンダーランド」といった季節のイベントで賑わいます。加えてスイミング、ボート、サイクリング、テニスといったアクティビティも楽しめます。

上記以外にも、公園内には400本以上の木々や美しい庭園、歴史的な建造物など、見どころがたくさんです。休みの日には、イギリスのセレブも家族連れてやってくるそうなので、タイミングが良ければ会えるかもしれません。

ケンジントンガーデンズ(Kensington Gardens)

ケンジントン・ガーデンズは、ロンドン中心部にある歴史的かつ自然豊かな公園で、地元の市民や観光客にとってのお気に入りのスポットです。

ハイドパークの西側に隣接し、毎年数百万人がその約110ヘクタールの敷地を訪れます。その名前は、かつてケンジントン宮殿の庭園として使用されていたことに由来します。

ケンジントン・ガーデンズには多くの見どころがあります。ケンジントン宮殿、イタリアン・ガーデン、アルバート・メモリアル、ピーターパン像(この公園はJ.M.バリーの「ピーターパン」の舞台でもあります)、ダイアナ・メモリアル・プレイグラウンド、そしてサーペンタイン・ギャラリーズなど。

ケンジントンガーデンズの最寄り駅

ケンジントン・ガーデンズの周りには地下鉄の駅がいくつかあります。

・ハイ・ストリート・ケンジントン (High Street Kensington)
・ベイズウォーター (Bayswater)
・ノッティング・ヒル・ゲート (Notting Hill Gate)
・クイーンズウェイ (Queensway)
・ランカスターゲート (Lancaster Gate)
・パディントン (Paddington)

ハイドパークと隣接しているため、二つの公園を合わせて散策するのがおすすめです。また近くには「ロイヤル・アルバート・ホール」、「自然史博物館」、「科学博物館」、「ヴィクトリア&アルバート博物館」などがあります。

グリニッジパーク (Greenwich Park)

グリニッジパークは、天文台の存在も手伝って、年間数百万のロンドン市民や観光客が訪れる人気スポットです。公園内にはグリニッジの子午線、王立天文台、ジェームズ・ウルフ像といった見どころが点在しています。

同パークは、ロンドンで最も古い王立公園の一つとして、約74ヘクタールの広大な敷地を持ち、1433年に設立。さらに、公園は町の中心部や天文台、クイーンズ・ハウス、オールド・ロイヤル・ネーヴァル・カレッジと並んで、ユネスコの世界遺産にも登録されています。そしてこの公園は経度0度、グリニッジ標準時の基点としても知られています。

天文台は公園の高台に位置しており、そこからの眺めはロンドンの中心部やテムズ川を見渡すことができ、特に夕暮れの風景は息をのむ美しさです。

グリニッジパークの最寄り駅

・グリニッジ (Greenwich)
・メイズヒル (Maze Hill)
・カティーサーク (Cutty Sark for Maritime Greenwich)

グリニッジパークの近くには「クイーンズ・ハウス (Queen’s House)」、「グリニッジ王立天文台 (Royal Observatory Greenwich)」、「国立海洋博物館 (National Maritime Museum)」、「旧王立海軍大学 (Old Royal Naval College)」、「グリニッジ・マーケット (Greenwich Market)」、「カティ・サーク (Cutty Sark)」といった観光スポットがあります。

セントジェームズパーク(St James’s Park)

セントジェームスパークは、ロンドン中心部にある約23ヘクタールの王立公園です。
ヘンリー8世がホワイトホール宮殿近くで鹿狩りの場として使用していたこの公園は、後にチャールズ2世によりフランスの風格を取り入れた美しい景観に変わりました。ロンドンの王立公園の中でも特に古く、装飾的で、湖を中心にした豊かな自然が魅力です。

公園はグリーンパークに隣接し、西側にはバッキンガム宮殿が位置しています。
さらに、「ザ・マル (The Mall)」というバッキンガム宮殿とトラファルガー広場をつなぐ大通りにも近接しており、この通りは日本のテレビでも何度も映し出されたことがあります。

セントジェームスパークの最寄り駅

・セントジェームズパーク (St. James’s Park)
・ウェストミンスター (Westminster)
・グリーンパーク (Green Park)

周辺の観光スポットは「バッキンガム宮殿」を始め、「Birdcage Walk」の通りを進むと「チャーチル博物館 (Churchill War Rooms)」、「ウェストミンスター宮殿」「ウェストミンスター寺院」「ビッグベン」などがあります。
また、「ザ・マル (The Mall)」方向へ進むと「トラファルガー広場」「ナショナルギャラリー」があります。

グリーンパーク(Green Park)

グリーン・パークは、バッキンガム宮殿とセントジェームス宮殿の間、またハイドパークとセントジェームズパークの間に広がり、約16ヘクタールの面積を誇ります。公園の北西側には日本大使館も位置しています。

園内は木立と広大な芝生で覆われていますが、他のロンドンの公園と異なり湖や特定の建造物、モニュメントは存在しないのが特徴です。

この公園の土地は17世紀にチャールズ2世によって一般に公開されました。それ以前は展示場や火薬庫としての役割を果たしていました。この公園を愛していたチャールズ2世の毎日の散歩ルートが「憲法 (Constitution)」と呼ばれていたことから、このルートは「憲法の丘 (Constitution Hill)」と呼ばれるようになりました。

グリーンパークの最寄り駅

・グリーンパーク (Green Park)
・ハイド・パーク・コーナー (Hyde Park Corner)
・セント・ジェームズ・パーク (St. James’ Park)
・ビクトリア (Victoria)

グリーン・パークの近くには多くの観光スポットがあります。「バッキンガム宮殿」がすぐ近くにあります。

また、以下の観光スポットにもアクセスしやすいです:

・フォートナム&メイソン (Fortnum & Mason)
・ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ (Royal Academy of Arts)
・バーリントンハウス (Burlington House)
・ハイドパーク (Hyde Park)
・セント・ジェームズ・パーク (St. James’ Park)
・ザ・マル (The Mall)
・トラファルガー広場 (Trafalgar Square)
・ナショナル・ギャラリー (National Gallery)

リッチモンドパーク (Richmond Park)

リッチモンドパークは都市の喧騒から離れて自然を満喫したいときに訪れるのに最適な場所です。

ロンドンの最大のロイヤルパークであり、面積は約955ヘクタールにも及びます!
17世紀にチャールズ1世によって狩猟の場として使われるようになり、その後も王室の保有地として維持されてきました。特に鹿の放牧地としても知られており、今も多くの鹿が生息しています。

リッチモンドパーク最寄り駅

・リッチモンド駅 (Richmond Railway Station)
・ノース・シーン駅 (North Sheen Station)

周辺の見どころは、リッチモテムズ川を見渡せるリッチモンド・テラスを歩くこと、リッチモンドの街並み、キューガーデンズ (Kew Gardens)、ハム・ハウス (Ham House)などがあります。

リッチモンドパークでは年間を通じてさまざまなイベントやワークショップが開催されています。自転車のイベントや、自然や野生生物に関連した教育プログラムや観察ツアーなどが人気です。ただし大規模なフェスティバルは公園の自然環境を守るために控えられていることが多いです。

ブッシーパーク(Bushy Park)

ブッシ―パークは約445ヘクタールの面積を持つ、ロンドンでは第二に大きいロイヤルパーク。ヘンリー8世の時代に王室の狩猟の場として使用されていました。
公園内には水辺、木々、草地、そして放牧されている鹿などがあり、四季折々の美しい風景が楽しめます。

ブッシ―パークの最寄り駅

・テディントン駅 (Teddington Railway Station)
・ハンプトン駅 (Hampton Railway Station)
・フルウェル駅 (Fulwell Railway Station)

周辺の見どころは、テムズ川沿いの散歩、「ハンプトン・コート宮殿 (Hampton Court Palace)」、近くの町のキングストン・アポン・テムズ (Kingston upon Tames)などです。

ブッシーパークでは自然や野生動物に関する教育的なイベントやワークショップが開催されることがありますが、大規模なフェスティバルやコンサートのようなものは、公園の自然環境を守るために控えられていることが多いです。

おわりに

ロンドンへの短期旅行では、公園でのんびり過ごす時間が限られるかもしれません。
しかし、市内の多くの場所に美しい公園が点在しており、観光バスのルートも公園の近くを通ることがよくあります。周辺の観光スポットを訪れるときにちょっとした休憩として公園に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

公園内にすんでいるリスたちが出迎えてくれるかもしれません。

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