イギリス旅行をよりスムーズで楽しいものにするための前準備として、忘れてはならないことの一つにイギリスの通貨の「読み方」と「数え方」を覚えておくことがあります!
もうイギリスにいるならなおさらのこと、イギリスへ行くことが決まっているなら、事前に予習しておくことがおすすめです。
お金の計算は問題ないと思いますが、イギリスの硬貨は日本のそれとは形や大きさが違うし、英語で数えなくてはいけません。
支払いのときに焦ったり間違えたりすることは最小限に抑えたいですよね。
イギリスのお金の単位・種類は?
イギリスの通貨単位は「ポンド」と「ペンス」です。
「ポンド」の正式名称は:
「スターリング・ポンド」(Pound sterling)
「£」という記号で示されます。
通貨コードは「GBP」
重さを表す単位にも「pound」がありますが、こちらは「パウンド」と発音します。面白いですね~。
2017年1月10日現在の「1ポンド」は「140.65円」です。
1ポンドは、ちょっと厚めの硬貨です。
硬貨の側面に刻印がしてあります。
(追記:2017年3月から、新しいデザインの1ポンド硬貨が流通しています。丸い形から12角形に、後述する2ポンド効果のようなシルバーをゴールドで囲む色合いです)
その上が2ポンド。
金と銀の2色でなかなか豪華な硬貨です。
その上が5ポンド紙幣。
最近、この紙幣がプラスチック紙幣(ポリマー紙幣)に変わりました。
ポリマー紙幣は通常の紙幣よりも寿命が長いという利点があるそうです。
さらに、高度な技術を用いて製造されるため、偽造するのが難しいとのこと。
画像を見てもらうとわかる通り、一部が透明になっています。
「水にぬれても破けない」ので「うっかり洗濯しても安心!」らしいですが、うっかり「乾燥機に入れてしまう」と、縮んでしまうそうです。
私は5ポンドが惜しいので試したことはありません!
丈夫ではありますが、折って財布に入れるとなかなか強い折り目がつきますし、何度もあちこち折られたお札はやはりヨレヨレになります。
その上は10ポンド紙幣、20ポンド紙幣、50ポンド紙幣です。
(追記:2017年9月に10ポンド、2020年2月に20ポンド、2021年6月に50ポンドのポリマー紙幣が発行されました)
イギリスのお金の数え方は?
1ポンドより小さい硬貨は「ペンス(pence)」です。
「ペニー」と表現するのは「1ペニー」だけなので、それさえ覚えておけば、残りのすべては「○○ペンス」です。
もしくは、「○○ピー」と言ってしまっても通じます。
単位 | 読み方 | £1 |
---|---|---|
1p、1 penny | ワン・ピー、ワン・ペニー | 100枚で1ポンド |
2p、2 pence | トゥー・ピー、トゥー・ペンス | 50枚で1ポンド |
5p、5 pence | ファイブ・ピー、ファイブ・ペンス | 20枚で1ポンド |
10p、10 pence | テン・ピー、テン・ペンス | 10枚で1ポンド |
20p、20 pence | トゥエンティ・ピー、トゥエンティ・ペンス | 5枚で1ポンド |
50p、50 pence | フィフティー・ピー、フィフティー・ペンス | 2枚で1ポンド |
スコットランドではお金が違う?
上記で説明したお金は、英国内(UK内)で共通です。
ですので、スコットランドでもちろん使うことができます。
でも、スコットランドではスコットランド独自の紙幣が流通しています。
そのため、スコットランドに出かけて知らない紙幣を受け取って「偽札!?」と、びっくりするかもしれません。
不思議なことに、スコットランドにある3つのメジャーな銀行(「The Royal Bank of Scotland」、「Bank of Scotland」、「Clydesdale」)がそれぞれ独自のデザインの通貨(もちろんポンド)を発行しており、スコットランド内では何の違和感もなく流通しています。
面白いですよね~!
例えば、「The Royal Bank of Scotland」なら、
「Bank of Scotland」
「Clydesdale」
スコットランドの5ポンド紙幣も、英国と同じようにポリマー紙幣に移行しています。
英国内で異なるのは紙幣のみです。
硬貨(コイン)は英国内ですべて共通です。
スコットランドの紙幣は英国内でも使うことができます。
私の家族はスコットランド旅行に出かけた際に受け取ったスコットランド紙幣はできるだけスコットランド内で使い切ろうとしますし、イングランドに持ち帰った場合でもやはり早目に使おうとします。
おわりに
個人的な話ですが、その昔、始めてイギリス旅行をするときに日本の銀行でポンドを用意したことがあります。
渡されたポンドの中に「新札の50ポンド紙幣」が何枚も入っていました。
いざ、渡英してから買い物をするのに50ポンドを差し出したのですが、お店の人にとても怪訝そうな表情をされてしまいました。
店員さんは、その50ポンド札の「透かし」「手触り」「印刷の状態」やらを念入りに調べてやっと受け付けてくれました。
後から気づいたのですが、イギリス人でも普段から「50ポンド紙幣」ってあまり使わないんですね。見たことがない人もいるかもしれません。
大きい紙幣は「20ポンド」がせいぜいです。
そのため、アジア人の私が50ポンド(しかも新札)を使おうとしたときに怪しまれたのは当然だったのかもしれません。