大英博物館の見所「ウルのスタンダード」「ミイラのジンジャー」など

2017年1月4日

british-museum
(画像:http://www.britishmuseum.org/)

 

ロンドンを観光するならぜひ訪れて欲しい博物館。
ロンドン観光のベスト10に常時ランクインするほどの有名観光スポットです。

大英博物館は世界で最古の博物館であり、1753年に設立、1759年に開館されました。
もともとはアイルランドの収集家ハンス・スローン卿のコレクションが始まりです。
(なんとこのスローン氏は「チョコレートミルク飲料」の発明者でもあります)

スローン卿の死後、彼の所蔵品がイギリス議会に寄贈されています。

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所蔵品はなんと800万点!

大英博物館は、なんと800万点もの所蔵品を抱えているのに、常時展示されているのはその中でもたった2パーセント以下です。

それでも、1日で全部を見て回るのには多すぎるほど。

大英博物館の所蔵物の1部は、公式サイトからデータベースを検索することができます。
コレクションオンライン(大英博物館)

 

見所(有名展示物)事前に回り方の計画を立てると便利

大英博物館はかなりの広さなので、1日では回りきれません。
よっぽどのファンでない限り、貴重な滞在日数のうち、大英博物館に2日も3日もとれないですよね?

事前の用意をしておかないともったいないです。
あらかじめ見ておきたい有名展示物を押えておくのがお勧めです。

館内には日本語のオーディオガイドがありますので、ぜひ、利用してください。

また、大英博物館のサイトで紹介されている見学ルート
(1時間用、3時間用)も参考になります。

1時間用
3時間用

 

<<< 大英博物館の有名な展示物 >>>

・ロゼッタ・ストーン(Rosetta Stone)
・アッシリアのライオン狩り(Lion Hunt reliefs)
・パルテノン彫刻(Parthenon sculptures)
・ルイス島のチェス駒(Lewis Chessmen)
(「ハリー・ポッターと賢者の石」にレプリカが登場しました)
・ オクサス遺宝(Oxus Treasure)
・ウルの盤(Royal Game of Ur7)
・エジプトのミイラ(Mummy of Katebet)
(棺に納められていないミイラが特に人気です。
頭部に赤毛が残っていたことから「ジンジャー」という愛称で呼ばれています)
・侍の装甲(Samurai armour)
・ウルのスタンダード(Standard of Ur)
・イフェの頭像(Ife head)
・スローン・アストロラーベ(Sloane astrolabe)
・ラムセス像(Bust of Ramesses)
・イースター島の彫刻(Easter Island statue)
・入浴のヴィーナス(Marble statue of a naked Aphrodite crouching at her bath)

日本の展示物ももちろんありますが、定期的に特設会場が設けられることもあります。
縄文時代の土器から、日本刀まで興味深いものが展示されています。

 

大英博物館の「ジンジャー」は日本人にも人気

大英博物館の人気の展示物の一つである「エジプトのミイラ」。
その中でも棺に入っていないミイラは必見です。

グラスのケースに入っているこのミイラは、ほとんど骨と皮の状態であり、頭部に赤い髪が残っていたたため「ジンジャー」と呼ばれています。
(海外では赤毛のことを「ジンジャーヘア」と呼ぶため)

何千年も経ってこのミイラのジンジャーさんは、ニックネームを付けられたり、異国の地で人気者になろうとは思ってもみなかったでしょうね。

 

「泥棒博物館」と皮肉られることも?!

大英博物館は「泥棒博物館」などと皮肉られることがあるのをご存知ですか?

大英博物館は、開館後から所蔵品の数を増やしていきました。
所蔵品は購入したものや寄贈されたものが多いのですが、歴史的な背景を見ていくと他の国から略奪してきた品も多く存在します。

もちろん、もともと所有していた国々は手を組んで「盗品を返して欲しい」と要求をしたこともあります。

でも、博物館の言い分としては、

・「戦争に勝利した際の戦利品だから」
・「正式に購入したから」
・「きちんと管理ができる国で管理すべき」

として返還に応じていません。
(最近ではアフガニスタンに所蔵品が返還された例があります。)

エジプトではロゼットストーンのレプリカを観光客に見せて
「ご存知のとおり、本物は大英博物館にあります」
と皮肉たっぷりに説明するそうです。

しかし、大英博物館は他の国が実現できなかった「所蔵品修復」に成功しています。

個人的には、適切な管理ができる博物館でこのまま所蔵されてもいいのではないかと思います。
(エジプトではピラミッド周辺の財宝が地元民や盗賊に全て盗まれてしまって空っぽらしいですから・・・)

それに、ロンドンの大英博物館に出向けば、入場料が無料で1度にたくさんの文化物を見学できる利点もありますしね。

 

大英博物館の入場料金は「・・・円」!

大英博物館の入場料金は「無料」です。

世界的に有名な文化財を無料で見ることができるなんて素晴らしいことですよね。
大英博物館は、寄付とお土産やグッズの収益で運営しており、観光客からの寄付も歓迎しています。

大英博物館は過去に入場料金の検討をしたことがありました。
しかし、入場客の半分以上が海外からの観光客ということで、
「よその国からの盗品を展示しているくせに観光客から入場料をとるなんて」
と非難され、現在でも入場料は無料です。

博物館に入ったところに寄付を募る箱が設置されています。
イギリスポンドではないお金も受け付けていますので、ポンドでも日本円でも、寄付を入れてあげてくださいね。

 

お土産もかなり充実しています

館内のショップでは大英博物館の所蔵品をモチーフにしたものがたくさん販売されています。

可愛いものや素敵なデザインの文房具や日用品、エコバッグなど、お土産に喜ばれそうなもがたくさん揃っています。
(バラマキ系のお土産もたくさんあります)

個人的な好みにもよりますが、私のお勧めは大英博物館の有名な展示品をを掲載した図鑑です。
日本に戻ってからも、いつでも参照することができます。

イギリスに発つ前に大英博物館のオンラインショップでどんなグッズが販売されているのか目星をつけておくのもお勧めです。

大英博物館オンラインショップ
(日本への配送が可能です(英語))

日本へも発送してくれるので、買いそびれてしまったグッズを通販することもできます。

 

大英博物館の営業時間、最寄り駅など

大英博物館の営業時間は、10時~5時半まで(日曜日も同様)
1月1日、12月24日・25日はお休みです。

館内では「写真撮影がOK」です。
「無料で使用できるwifi」があります。

最寄り駅(Tube:地下鉄)

  • ホルボーン駅(Holborn)
  • ラッセル・スクエア駅(Russell Square)
  • トッテナム・コート・ロード駅(Tottenham Court Road)