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大英博物館の見どころは?ベストな回り方「ウルのスタンダード」「ミイラのジンジャー」など

大英博物館 ミイラ

大英博物館は、ロンドン観光のベスト10に常にランクインするほどの名所、ぜひ訪れて欲しい博物館です!

1753年に設立され、1759年に開館したこの博物館は、世界で最も古いものの一つ。紀元前の時代から現代に至るまでの貴重な遺物や芸術品が一堂に展示されていて、一歩足を踏み入れると時間や空間を超えた旅に出かけたかのようです。

目次

大英博物館の回り方・お勧めのルート

大英博物館は驚くべき800万点の所蔵品を持つ中、実際に展示されているのはわずか2パーセント以下とのこと。それにもかかわらず、展示物が多く、1日ですべてを見て回るのは大変だと感じると思います。

数多くの見どころが散在しているため、事前に大英博物館の公式サイトやガイドブックでリサーチするのがおすすめです(じゃないともったいないです!)。
そして興味のある展示をリストアップしておくと、効率的に展示を楽しむことができると思います。

大英博物館マップ (2023年7月)

または、大英博物館の入り口を入ったところ、またはグレートコート (白い中庭のエリア)のインフォメーションセンターで日本語のマップ、日本語のオーディオガイドがあります。マップには見どころの展示とその部屋番号が掲載されています。

また、博物館の所蔵品は公式サイトのデータベースで検索可能です。
コレクションオンライン(大英博物館)

大英博物館のサイトで紹介されている見学ルート(1時間用、3時間用)も参考になります。

1時間用
3時間用

大英博物館の見どころ、有名な展示物

古代エジプトの見どころ

メインエントランスを入ると、大きな中庭「グレート・コート」が見えます。ここから左方向へ進み「古代エジプトの展示」へ。

ロゼッタストーン (Rosetta Stone)
・ラムセス大王の胸像 (若いメムノン) (Bust of Ramesses the Great (The Younger Memnon))
・ラムセス 2 世の巨大な花崗岩の像 (Colossal granite image of King Ramesses II)
・ネクタネボ 2 世の石棺 (The sarcophagus of Nectanebo II)
・ゲイアー・アンダーソンの猫 (Gayer Anderson’s cat)
・アメンホテプ3世の坐像 (Seated statue of Amenhotep III)
・アメンホテプ 3 世の巨大な花崗岩の頭 (Colossal granite head of King Amenhotep III)

中東・西アジア

・アッシリアのライオン狩り (Assyrian Lion Hunt reliefs)
・オクサス遺宝 (Oxus Treasure)
・ウルの盤 (Royal Game of Ur)
・ウルのスタンダード (Standard of Ur)
・やぶの雄羊 (Ram in the thicket (Ur))

ヨーロッパ

・パルテノン彫刻 (エルギン・マーブルズ) (Parthenon sculptures (Elgin Marbles))
・ルイス島のチェス駒 (Lewis Chessmen)
・入浴のヴィーナス (Venus bathing)
・サットン・フーの鉄兜 (Iron helmet from the ship burial Sutton Hoo)
・ローマ皇帝アウグストゥスの青銅製の頭 (Bronze head of the Roman Emperor Augustus)
・アキレスを描いたアンフォラ (Amphora depicting Achilles)

アジア

・侍の装甲 (Samurai armour)
・女神タラの金メッキのブロンズ像 (Gilded bronze figure of Tara)
・火の輪の中で踊るシヴァ神 (Dancing Shiva in a ring of fire)
・スローン・アストロラーベ (Sloane astrolabe)
・中国元代のダビデの花瓶 (The David Vases from Yuan dynasty China)

アフリカ

・イフェの頭像 (Ife head)

オセアニア

・イースター島の彫刻 (Easter Island statue)

アメリカ大陸

・アステカのターコイズモザイクの蛇像 (Aztec turquoise Mosaic serpent)
・シウテクトリのマスク (Mask depicting Xiuhtecuhtli)

大英博物館の「ジンジャー」は日本人にも人気

大英博物館には多くの魅力的な展示物がありますが、「エジプトのミイラ」は特に注目すべきものの一つです。
棺に納められていないミイラ「ジンジャー」も必見です。

このミイラはグラスのケースに収められ、大部分が骨と皮の状態です。頭部に赤い髪が残っていたため「ジンジャー」というニックネームで呼ばれています(海外では赤毛のことを「ジンジャーヘア」と呼ぶため)。

何千年もの時を経て、こんな形で愛称を持ち遠い異国で人々の関心を引くことになるとは、当時のジンジャーさんには想像もつかなかったでしょう。

大英博物館の入場料金は「・・・円」!

大英博物館の入場料金は「無料」です。

世界的に価値ある文化遺産をタダで鑑賞できるのは、実に素晴らしいことだと思います。
大英博物館は寄付、お土産やグッズの収益で運営しており、観光客からの寄付も歓迎しています。

過去には入場料の導入が検討されましたが、訪問者の多くが海外から来る観光客であり、「よその国の文化遺産を展示しているのに、その観光客から料金を徴収するのは適切ではない」との意見が強かったため、現在も無料を維持しています。

館内の入り口近くには寄付箱が設置されています。日本円をはじめ、様々な通貨での寄付が受け付けられています。もし可能であれば、ポンドでも日本円でも、寄付を入れてあげてくださいね。

「泥棒博物館」と皮肉られることも?!

大英博物館は、時おり「泥棒博物館」などと皮肉られることがあるのをご存知ですか?

この博物館が所蔵する多くの品は購入や寄贈を通じて収集されましたが、中には他国から持ち込まれた品も少なくありません(略奪とか)。
これらの品に対して、元の所有国から返還を求める声も上がっています。

博物館の言い分としては、
・「戦利品だから」
・「正式なルートで購入したから」
・「適切な管理ができる環境下で保存すべきだから」

として返還に応じていません。
(最近ではアフガニスタンに所蔵品が返還された例があります。)

エジプトの観光地では、ロゼッタストーンのレプリカが展示され、
「ご存知のとおり、本物は大英博物館にあります」
と皮肉たっぷりに案内するそうです。

しかし、大英博物館は他の国が実現できなかった「所蔵品の修復」に成功しています。

適切な管理ができる博物館でこのまま所蔵されてもいいのではないかと思います。
(エジプトではピラミッドの遺跡周辺の財宝が地元民や盗賊に全て盗まれてしまって空っぽらしいですから・・・)

それに、ロンドンの大英博物館を訪ねることで、多くの文化遺産を一度に鑑賞できるというメリットも大きいですから。

大英博物館のお土産はかなり充実

大英博物館のショップでは、館内の展示品をモチーフとした多彩な商品が並んでいます。

文房具や日用品、エコバッグに至るまで、デザイン性の高いアイテムやかわいらしい商品が豊富に取り揃えられており、お土産として喜ばれること間違いなしです。(手軽に配れる「バラマキ系」のお土産もたくさんあります)

個人的な好みにもよりますが、私のお勧めは大英博物館の有名な展示品をを掲載した図鑑です。
日本に戻ってからも、いつでも参照することができます。

イギリスに発つ前に大英博物館のオンラインショップでどんなグッズが販売されているのか目星をつけておくのもお勧めです。

私の一押しは、大英博物館の代表的な展示品が詳細に紹介されている図鑑。帰国後も、この図鑑を手元に置いて楽しむことができます。
また、気に入った展示物のレプリカを購入すれば、大英博物館訪問の特別な記念になるでしょう。

旅行前に大英博物館のオンラインショップで気になる商品をリストアップしておけば、現地でのショッピングがよりスムーズに楽しめます。
大英博物館オンラインショップ

日本へも発送してくれるので、買いそびれてしまったグッズを通販することもできます。

大英博物館の営業日・営業時間、wifiなど

大英博物館の休館日:
12月24日、25日、26日、1月1日

営業時間:
月、火、水、木、土、日曜日: 10:00 – 17:00
金曜日: 10:00 – 20:30
(金曜日は夕方遅くまで開館しています(イースターのグッドフライデー以外)!)

館内では「写真撮影OK」です。

大英博物館内では「無料で使用できるwifi」があります。
(「British Museum WiFi」ネットワークから)

大英博物館の最寄り駅

・ホルボーン駅 (Holborn)
・ラッセル・スクエア駅 (Russell Square)
・トッテナム・コート・ロード駅 (Tottenham Court Road)

大英博物館への簡単な行き方・ルートは?

おわりに

先日、下の子と大英博物館を訪れました。
数年前に訪問したときは、さほど展示物に興味を示さなかった下の子。今回、前よりも楽しんでくれるだろうと期待して館内のマップを購入し、見ておきたい展示物の部屋に印をつけることにしました。
お昼に到着だったので、館内でランチができるよう、近くのPret a Mangerで購入したサンドイッチやデザートを持ち込みました。が、なかなかの込み具合だったので博物館を出て(階段を下りずに)、すぐ左右にあるある静かなベンチエリアでゆっくり食事を楽しみました。そのときにマップに印をつけました。
食事が終わると、下の子がマップを手にすべて誘導してくれました。楽に効率的にすべて見て回れたのですが・・・。

下の子は展示物よりも、「どのように効率的に部屋を移動するか」ということに熱心だったようです笑

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