「ロンドン塔」見所は宝石、監獄、そしてカラス?!

18/08/2023

toweroflondon
(画像:www.hrp.org.uk/tower-of-london/より)

ロンドン塔は「ロンドン観光のベストスポット10」にしばしばランクインするぜひ見ておきたいスポット。
ロンドン橋と合わせての見物がお勧めです。

宮殿、武器庫、銀行、そして監獄

1066年にウィリアム征服王の命により、テムズ川沿いの建設が始められました。
「ホワイトタワー」ともよばれるこの城塞は1097年に完成しました。

建設当初は、テムズ川から進入してくる外敵を防衛する要塞としての役割を持たせていました。
その後、王室のための住居として使われたり、武器の格納庫、銀行などと多くの用途にも使われました。

しかしながら、「ロンドン塔」のもう一つの有名な使われ方は「監獄として」でした。

ロンドン塔では、ヘンリー6世、エドワード5世、アン・ブーリン、トマス・クロムウェルといった著名な人々が処刑されました。

建物に足を踏み入れると、その昔、拷問に使われた設備や投獄者が収監されていた部屋を見物することができます。
壁に書かれた落書き(もちろんペンなどでの落書きではなく壁を削った後)が、当時の投獄者たちの無念さを物語っています。
(もし自分がここに投獄されたら気が狂うでしょうね・・・。)

ジュエル・ハウスでは、世界最大の(現在では世界2位だそうです)ダイヤモンドが永久展示されています。
このダイヤモンドは英国王室の所有です。

ジュエル・ハウスでは、ダイヤモンドを見物する観光客がいつも列を作っています。
行列に参加するとダイヤモンドのある場所まで流れていくので、自動的に見ることができます。

「ロンドン塔」にはカラスが多い・・・そのわけは?

ロンドン塔にはカラスがたくさんいます。
それはなぜかというと、ロンドン塔のスタッフが「飼育」しているから。

ロンドン塔には「カラスを絶やさぬように」という昔からの言い伝があるのです。
言い伝えを守ってカラスを絶やさないようにしているそうです。

カラスに罪はありませんが、その昔、牢獄だったところにカラスがたくさんいるというのは、なんとも不気味な感じがしますね。

ロンドン塔の護衛兵「ER」

ロンドン塔の至る所にいる、黒字に赤い「ER」の文字をあしらった制服を着ている護衛兵。
常時35人いてロンドン塔に住み込んで護衛をしています。
彼らの制服は「ロンドン塔」にふさわしいチューダー時代のデザインです。

ロンドン塔の護衛兵
(画像:http://www.hrp.org.uk/tower-of-londonより)

私は監獄部屋を見ただけでちょっと気分が重くなってしまいましたが、もし「こういった感じのアトラクションをもっと楽しみたい!」と感じたら、ロンドン・ダンジョンもおすすめです。
ロンドン・ダンジョンはロンドン・アイ(観覧車)の近くにあります。

「ロンドン塔」の「ホワイト・タワー」は・・・。

ロンドン塔のホワイトタワーは20年もの歳月をかけて完成しました。
完成当時は、ロンドンで一番高い建物だったそうです。

高くそびえる牢獄に人々も恐れをなしていたのではないでしょうか。
特に、昔の人たちの身長って高い人でも160センチぐらいだったそうですから。

ロンドン塔のアクセス情報など

最寄駅(Tube:地下鉄):
タワーヒル駅(Tower Hill)
タワーゲートウェイ駅(Tower Gateway)

営業時間:
火曜~土曜日、9時~5時半
日曜~月曜日、10時~5時半

入場料:
大人24.5ポンド、子供11ポンド、家族チケット60.70ポンド
(オンラインであらかじめ購入すると少し安くなります)