ロンドンの緯度は札幌に似ており、冬は雪は少ないものの冷え込みが厳しい日があります。まれに気温が零下になることもあり、日照時間も短く、午後4時頃には暗くなります。
12月はクリスマスの賑わいがありますが、1月・2月は比較的静かになります。寒さと早い日没で、「ロンドン旅行のオフシーズンか?」と思うかもしれませんが、本当にそうでしょうか?
冬のロンドンの魅力とは?
冬のロンドンには魅力がたくさんあります!
ロンドンは四季を通じて魅力的な都市で、冬も例外ではありません。多くの観光客がこの季節の特別な雰囲気を楽しむために訪れています。
ロンドンの冬観光:12月〜2月の魅力
ロンドンの冬、特に12月から2月の間は、時期によってその魅力が違います。
12月のロンドン
この時期のロンドンは、クリスマスと新年を迎える喜びで満ちあふれています。古き良き建築物や商店街、さらには街の並木道は、きらびやかなクリスマスイルミネーションで美しく照らされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
クリスマスマーケットでは、伝統的なイギリスの雰囲気を感じさせるアイテムや美味しい食べ物、飲み物が並びます。ホットワインやミンスパイ、クリスマスプディングなど、ただ見ているだけでも心が温まります。
旅行者にとってこの時期のロンドンはとても魅力的で、あちこちで写真を撮りたくなるような美しさです。伝統的なイギリスのクリスマスを満喫することができますが、観光地やホテルは混雑することが予想されるため、計画的な移動がおすすめです。
また、冬のロンドンといえば、劇場やミュージカルも見逃せません。特にこの時期は一段と華やかになります。
さらに、12月後半にはイギリス全体で冬のセールが開始されます。ボクシングデー (Boxing Day: 12月26日)からは大規模なセールが行われるので、ショッピングを楽しむには最適な時期です。
1月のロンドン
12月後半からの冬のセールは、新年を迎えるロンドンの街に「ジャニュアリー・セール (January Sale)」として引き続き行われます。
1月1日の新年パレードは大勢の人々で賑わいますが、1・2月は観光のオフシーズン。この時期の美術館や博物館はホリデーの混雑を避けて、落ち着いた雰囲気の中で作品を鑑賞できます。
観光スポットでも、混雑や長い待ち時間の心配も少なくて済みます。
ロンドンの冬は雪が降ることは少ないものの、冷え込んだ空気と早く暮れる街の風情の中で独特でロマンティックな雰囲気を楽しむことができます。
1・2月のオフシーズンは、航空券や宿泊料金も手頃になることが多いので、お得に旅を楽しむチャンスです。
2月のロンドン
2月も観光客は少なく、余裕を持ってロンドンの魅力を堪能できます。
バレンタインデーに向けたイベントが各地で開催され、冬の終わりを迎えるロンドンの雰囲気を満喫することができます。
そして、この時期も旅行のコストがお得になることが一つの大きな魅力です。
冬のロンドン:気温や服装は?
服装のポイント
冬のロンドンは寒さが厳しいため、防風・防寒のアイテムが必須です(でもお店に入ると暑く感じるかもしれません)。暖かいコート、セーターはもちろん、マフラー、帽子、手袋のようなアイテムもあるといいです。
ただし建物の中は暖まっていることが多いため、簡単に着脱できるような重ね着がベストかなと思います。
乾燥への対策
室内の暖房により乾燥が乾燥が気になることがあるかもしれません。リップクリームやハンドクリームのような乾燥対策のアイテムを持参するといいと思います。ロンドンにある「Boots」やスーパーでも旅行サイズのものが入手できます。
靴
雨が降ることも多いので、滑りにくく、防水性のある靴が最適です。また、長時間の観光も考慮して、履き心地が良くて歩きやすいものを選ぶことが大切です!
冬の観光スポットやイベント
トラファルガー広場 (Trafalgar Square)のクリスマスツリー
トラファルガー広場では、ロンドンで最大と言われるクリスマスツリーが飾られます。
このツリーは1947年から毎年ノルウェーのオスロから贈られており、第二次世界大戦後の感謝の意を表しているそうです。
数千のライトで飾られたツリーは、夜に広場を幻想的に照らします。油圧クレーンを使用して設置されるこのツリーは、装飾はシンプルながらも多くの人々に愛されています。
(とてもシンプルだったので、「あれ、これがツリー?」と私は思ってしまいましたが・・・。)
セント・ポール大聖堂 (St Paul’s Cathedral)
クリスマスシーズンになると、セント・ポール大聖堂では特別なミサやコンサートが行われます。特に12月23日や24日には、大聖堂の隣にあるペイターノスタースクエア (Paternoster Square)に設置されている大画面で、サービスの中継を見ることができます。
冬の空を背景にしたセント・ポール大聖堂の美しい外観や、夕方のロマンティックなライトアップはロマンティックです。
コベント・ガーデン (Covent Garden)
冬のコベント・ガーデンは、クリスマスマーケットやイルミネーションで一層の賑わいを見せます。ショッピングや食事を楽しむことができるだけでなく、さまざまなストリートパフォーマンスも目を楽しませてくれます。
11月と12月には、約6メートルの壮大なシルバーのトナカイとピアッツァでの出会うことができます。その姿は多くの訪問者から愛されています。
12月の初旬には、グレートクリスマスプディングレース (Great Christmas Pudding Race)が開催され、仮装した参加者がプディングを落とさずにピアッツァを走り回ります。集められた資金はチャリティに送られます。2022年のイベントは延期となっています。
ロンドン美術館(London Museum)
ロンドン美術館には、ビクトリア時代のサンタクロースの展示があります。
美術館内は古風な建物や石畳が特徴のショッピングアーケード風にデザインされており、まるで過去の時代にタイムスリップしたような気分に浸れ、ビクトリア時代のクリスマスの伝統を体験することができます。
サウスバンクセンターのウィンターフェスティバル (Southbank Winter Festival)
サウスバンクセンターは、クリスマスシーズンには家族連れに人気のクリスマスマーケットとなります。ドイツ風の木製小屋が並び、フェアリーライトで美しく照らされ、クリスマスのデコレーション、生演奏、美味しい食べ物やマーケットが楽しめ、年末には特別なパーティーも開催されます。
フェスティバルは10月下旬からから1月上旬まで開催。
バラ・マーケットが近くにあるのでこちらも合わせて訪れてみてください。
キューガーデン (Kew Gardens)
キューガーデンは、ロンドンが誇る植物園。王立公園(ロイヤルパーク)の1つであり、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
冬のキューガーデンは特別で、園内全体が幻想的なイルミネーションで彩られます。光のトンネルや「Palm House」でのライトアップ、音楽に合わせた水のショー、ファイヤーガーデン、そして壮大なイルミネーションアートなど、まるで冬の魔法の世界に入り込んだかのようです!
このイベントは11月中旬から1月上旬まで開催されており、入場は時間指定制のため、予約が必要です。
ウィンターワンダーランド (Winter Wonderland)
ハイドパークの冬の名物、「ウィンターワンダーランド」では、クリスマスマーケットやアイススケート、サーカス、カーニバルゲーム、乗り物、ライブパフォーマンスなど、さまざまなアトラクションで賑わいます。
サマセットハウス (Somerset House)のアイススケート
冬になると、歴史的なサマセットハウスの中庭は魅力的なアイススケートリンクに変身します。夜のライトアップされたリンクでのスケートは特別な雰囲気を楽しめます。
また、11月初旬からの冬季には、「The Lodge」のフォートナム&メイソンでお茶や食事を味わうことができます。
カナリーワーフのライトアップ (Winter Lights at Canary Wharf)
カナリー・ワーフ・タワーは、ロンドンの古くからの金融センター。
「Winter Lights」は、毎年冬に開催される大規模なライトアップイベントです。世界中のトップライトアーティストによる光のアートやインタラクティブなインスタレーションが展示され、ロンドンの冬の夜を華やかに彩ります。
単なる電飾ではなく、芸術作品と呼ぶにふさわしい演出です。
ハイドパークでの寒中水泳大会 (ピーターパン・カップ、Peter Pan Cup)
25日のクリスマスにロンドンに滞在するのなら、朝早く起きてハイドパークへ出かけてみてください。セルペンタイン湖では歴史のある「サーペンタイン・スイミングクラブ」による寒中水泳大会が催されます。
1864年から続くこの歴史あるイベントは、サーペンタイン・スイミングクラブの会員が100ヤードを競い合うもので、観客は勇敢な参加者たちが水に飛び込む様子を見ることができます。レースは午前9時スタート。スイミングクラブ会員のみの参加で、一般の人々は観戦することができます。
このカップは、『ピーターパン』の作者、ジェームス・マシュー・バリーによって寄贈されました。
パントマイム (Pantomime at Christmas)
冬のシーズンは、ロンドンの劇場での「パントマイム」の時期でもあります。
これは伝統的な英国のコメディショーで、家族全員が楽しめるエンターテイメントとしてクリスマスシーズンを中心に行われます。
ユーモア、歌、踊り、観客に話しかけたり、観客が演者に話しかけたり、一緒に歌を歌ったりするのが特徴で、子供たちは特にこのショーを楽しむでしょう。
演目は、よく演じられる順から、アラジン、シンデレラ、ジャックと豆の木、ディック・ウィッティントン、美女と野獣、眠れる森の美女など、おなじみのおとぎ話です。
大晦日の花火 (London New Year’s Eve Fireworks)
大みそかのロンドンは、テムズ川上空に壮麗な花火が打ち上げられる光景で知られ、世界各地から観光客が訪れます。ロンドン・アイをフィーチャーした華やかな花火ショーは新年の訪れを祝い、そのきらびやかさで人々を魅了しています。
BBCでも放送されるこのショーは、カウントダウンの後、Big Benの鐘とともに正月を迎え、約15分間にわたって音楽に合わせた様々な花火が空を彩ります。
画面からもすごい人だかりなのが分かりますので、もし花火を見ようと考えているなら、早めに良い位置を確保することがおすすめです!
過去2年間はパンデミックの影響で花火が中止され、代わりにドローンを用いたショーが行われましたが、これも素晴らしかったです。
チャイニーズ・ニューイヤ (中国の旧正月:Chinese New Year)
ロンドンでのチャイニーズ・ニューイヤは、特にチャイナタウンで壮大に祝われ、その盛大さは観客を引きつけます。街がパレード、伝統音楽、舞踏、そして獅子舞や龍舞のパフォーマンスで賑わい、旧正月を祝う料理がレストランや屋台で提供される一大イベントとなっています。
このイベントはアジア以外では最大規模であり、毎年数十万人が集結します。通常は1月下旬から2月中旬にかけて開催され、2024年は2月10日が新年となります。
祭りは主にロンドン中心部、特にウェストエンド (West End)からトラファルガー広場 (Trafalgar Square)にかけてのエリアで展開されます。
おわりに
ロンドン(だけでなく他の地域でも)、以下の過ごし方もおすすめです!
伝統的なアフタヌーンティー
ロンドンの冬季における伝統的なアフタヌーンティーは、寒い季節を暖かく、美味しく満喫する格好の機会となります。
RitzやThe Savoy, oblix at The Shard, The Kensington Hotelなどの高級ホテルや専門ティールームで提供される、アフタヌーンティーが魅力的です。寒い外気とは対照的に暖かい室内で、サンドイッチ、スコーン、ケーキ、紅茶などを楽しむことができます。
冬の冷たい空気の中、暖かいティールームでのアフタヌーンティーは、ロンドンの上品な伝統を体験する絶好の機会です。
価格は35~70ポンド程度、事前予約がおすすめです。
居心地のいいパブでビールを楽しむ
ロンドンには、歴史的な雰囲気を持つ伝統的なパブが数多くあります。
冬の夜、暖炉のあるような居心地の良いパブで、地元のエールやビールを楽しむことは、ロンドンの暮らしを味わう良い方法一つです。パブは地元の人々や観光客が交流する温かな場所であり、また、美味しい食事やドリンクを楽しむことができます。
Photo by Jamie Davies on Unsplash