ヨークシャーデールズへ観光をするならマルハムコーブ(Malham Cove)がおすすめです。
マルハムコーブは、ヨークシャーデールズ国立公園内に位置し、その美しい自然景観で広く知られています。崖の下部に大きく湾曲した円形の石灰岩の壁が広がり、迫力のある地表を観察することができます。
頂上からの眺めも素晴らしく、周囲の風景が360度のパノラマとして楽しめます。ハイキングや散策をするのにマルハムコーブは人気のスポットです。
また、マルハムコーブはハリー・ポッターシリーズの映画「ハリー・ポッターと死の秘宝」のロケ地としても知られています。
それを知らずに天気の良い日に出かけることにしました。
マルハムコーブ(Malham Cove)とは?
上述しましたが、マルハムコーブ(Malham Cove)は、イギリスの北ヨークシャー州に位置し、ヨークシャーデールズ国立公園の一部を成しています。大きく湾曲した石灰岩の崖があり、高さ約70メートルの迫力ある景観が特徴です。
その形成には長い地質学的な過程が関わっています。約12,000年前の氷河期、この地域は厚い氷河に覆われており、石灰岩の浸食と氷河活動がこの独特な地形を作り上げました。頂上には「ライムストーン・ペーブメント(Limestone Pavement)」と呼ばれる、石灰岩が雨水や地下水によって溶かされてできた溝や亀裂が広がった平らな岩盤も観察できます。
マルハムコーブはどこにある?
マルハムコーブへは、ハロゲートから車でおよそ1時間ほどの距離にあります(ハロゲート推しなのでハロゲートを拠点としています笑)。
ドライブを楽しみながらヨークシャーの美しい田園風景を眺めることができます。
駐車場からの景色がすでに美しい!
「Malham Tarn Estate」は、マルハム・ターン国立自然保護区の一部です。北には、氷河湖であるマルハム・ターン湖があります。快晴の空の下、背景の牧草地が素晴らしい景観を提供してくれています。
数人の人々に続いて歩いていくと、湾曲した崖が姿を現しました。
近づくにつれてその高さに圧倒されます。
階段を15分ぐらい上がったところ。
多くの人が訪れるため、階段もかなり賑わっていました。階段もちょっとした行列のような感じでした。ゆっくりペースを保って登っていると、次々と他の人に追い抜かされることもしばしば。特に元気な子供たちは階段を走って登ったり降りたりしていて微笑ましさとあぶなっかしさを同時に感じてしまいました。
階段を進むにつれて、遠くに広がる牧草地が少しずつ見えてきます。眼前に迫る崖の立体感がだんだんと鮮明になり、その迫力に圧倒されます。自然が作り出したこの壮大な景色は一見の価値があります。
階段はまだまだ続きます・・・・。
ハリーポッターのロケ地だった!
頂上にたどり着くと、目の前に広がる独特の風景に心を奪われます。
「ライムストーン・ペーブメント」と呼ばれる、石灰岩が平らに広がった地形です。溝や割れ目が大きく、不注意に歩くと足がはまりそうなくらいです。
ふと「この風景、どこかで見たことがあるな」と思いました。
「ああ、ハリー・ポッターのあのシーンだ!
ハリーとハーマイオニーがテントを設置したあの場所!」
と、すぐに思い出しました。
お弁当をほおばりながら、「そうそう、ぜったいにこの場所」と確信を深めました。帰宅してすぐに「ハリー・ポッターと死の秘宝(Harry Potter and the Deathly Hallows)」のDVDを引っぱり出し、そのシーンを確認してみると、予想通りビンゴでした。
このシーンです!
駐車場までの帰り道でリフレッシュ
今回、準備もせずに訪れたため、少し行き当たりばったりな部分もありました。
帰りは来た道をそのまま戻らず、多くの人が進む方向に一緒に歩いてみることにしました。
牧草地を通ったり、低いゲートをくぐりながら進んでいると(他の人もくぐっていたので笑)、自然と林の中の道へと入っていきました。
途中、マルハムベック(Malham Beck)という川があり、沢で足を浸したり飛び込んで遊んでいる人たちを見かけるなど、とてもリフレッシュできる体験でした。
空気も清々しく、バードウォッチングにも最適な場所だと思います。
そうして歩いていくと駐車場に到着しました。
これはマルハムコーブの頂上から周囲をぐるっと回りながら川辺を通るルートだったようです。頂上での絶景を堪能した後、緩やかな下り坂を進み、川沿いの穏やかな道を歩きながら鳥のさえずりや水の音を楽しみ、最終的に駐車場に戻る良いルートでした。
おわりに
撮った写真を見返してみると、この日は快晴だったことに改めて気づきました。
マルハムコーブは、お弁当を持って行って頂上でピクニックをするのがおすすめです。周辺には食事や休憩ができる場所がいくつかありますが、選択肢は限られているようです。
また、トイレは駐車場の近くにありますが、ハイキングルートには設置されていないため、出発前に立ち寄ることをお勧めします。