テート・ブリテン(テート美術館)に行きました。この美術館は何十年か前に一度訪れただけで、その後はずっとテート・モダンにばかり行っており、テート・ブリテンは初めてに近い状態でした。
その日はJ.M.W. ターナーのとある作品だけを目当てに訪れたものの、残念ながら展示されていませんでした。これは事前に調べなかった私のミスであり、予定があってすぐに美術館を後にしたため無駄足になってしまいました。しかし翌月、再びテート・ブリテンを訪れました。とても充実した時間になりました。
テート・ブリテン(テート美術館)への行き方

テート・ブリテンの最寄り駅はピムリコ駅(Pimlico Station)で、地図を見た限りでは簡単に行けるだろうと軽く考えていました。しかし、実際に駅を出ると、建物や交差点に戸惑い方向感覚が狂ってしまいました笑。地図を見ても分からなくなってしまったので、近距離なのにグーグルマップのナビを頼りました。

駅を出たら「Drummond Gate」または「Rampayne Street」を進み、「Vauxhall Bridge Road」に出ます。そこから川や橋が見える方へ進み「Millbank」を左に曲がります。
「Millbank」はテムズ川沿いの道路。それに沿って歩くだけで美術館に到着します。

対岸には、イギリスの「MI6(エムアイシックス)」が見えます。MI6 (エムアイシックス) は、イギリスの秘密情報機関である秘密情報部の通称。海外での情報活動を専門としており、外務省の管轄下にあります。小説や映画で有名な「007」の所属する組織としても知られています。

美術館は入場無料で、予約やタイムスロットの指定も必要ありません。入り口では簡単な荷物検査があるだけで、スムーズに入館できました。
本館は、かつてミルバンク刑務所として知られた跡地に1897年に建てられました。砂糖王ヘンリー・テート卿の寄付金によって「National Gallery of British Art」として設立。テート・ブリテンやテート・モダンの名前はこの砂糖王の「テート」に由来しており、現在では「Tate & Lyle」ブランドとして砂糖やシロップを製造しています。
1897年には、J.M.W.ターナー作品専用のギャラリーとしてClore Gallery(クロア・ギャラリー)が増設されました。
とても美しい館内
テート・ブリテンは建物自体や全ての部屋が美しく、その空間にいるだけで光栄な気分になります。


ジョン・エヴァレット・ミレー「オフィーリア(Ophelia)」
私が子供の頃に家にあった子供向けのシェークスピア文学集の「ハムレット(Hamlet)」の表紙がこの「オフィーリア」でした。当時小学生だった私はその表紙に「怖い」という印象を持ってしまいました。とても美しい絵画なのですが、あの頃の気持ちがちょっとよみがえりました笑。


ウィリアム・モリス(William Morris)
ウィリアム・モリス(1834–1896)は、手工芸と美術の融合を目指したアーツ・アンド・クラフツ運動の創始者です。1861年に設立した工房「Morris, Marshall, Faulkner & Co.」では、家具、テキスタイル、壁紙、ステンドグラス、本などを中世の修復職人の手法で制作。自然をモチーフにした装飾デザインがあり、現在も高く評価されています。
リバティ(Liberty & Co.)、マークス・アンド・スペンサー(Marks & Spencer)、ジョン・ルイス(John Lewis)、ハウス・オブ・フレイザー(House of Fraser)などのデパートでウィリアム・モリスのデザインを取り入れた製品を多く取り扱っているようです。


J.M.W. ターナー(J.M.W. Turner)
テート・ブリテンは、J.M.W. ターナーの油彩画約300点をはじめ、水彩やスケッチ、スケッチブックを含む数千点の作品を所蔵する世界最大の収蔵館とのこと、作品がずらりと並んでいます。


見たいものは事前の確認がおすすめ、当然ながら
何十年ぶりに訪れて見たかったのは、J.M.W. ターナーの「Knaresborough」でした。個人的に北ヨークシャーのハロゲートとナーズバラに20年以上の縁があり、美しいナーズバラ城を描いたJ.M.W. ターナーの作品をぜひとも見ておきたかったからです。いくつか作品があるので、どれかは展示されているだろうと勝手に想像しました。
しかし目的の絵画が見当たらずスタッフに尋ねることに。ヨークシャー地方の地名は伝わりにくいだろうと予想していたところ、案の定通じなかったので「私がタイプしましょうか」とスタッフの端末に地名を入力しました。結果、件の作品は展示されておらず、ドローイングルームに収蔵されているため閲覧には予約が必要だと言われました。
残念ながら美術館を出る時間が迫っていたため「また来ます」と伝えて美術館を後にしました。まあ、事前にウェブサイトで確認しておくべきだったということです。それなのに後日、ポートレートギャラリーでも同じことをしてしまい、目的の絵画を見ることができませんでした(自分でも呆れています)。
ちなみに、J.M.W. ターナーのブループラークはコベントガーデンの「Maiden Lane」に設置されています。これは、ターナーが1775年にこの場所で生まれたことを記念するものです。


ウィリアム・ホガース(William Hogarth)
ウィリアム・ホガースの「Gin Lane」は1751年に制作された風刺版画で、ロンドンのジン中毒による社会問題を描いています。


その他
ここには書ききれないぐらい素晴らしい作品がたくさんあります。



とにかくどの部屋も美しいので何時間でも過ごせます。

子供用のベンチまでデザインが素敵です笑。


おわりに
館内には数時間いましたが見逃しているものや、もう一度よく見たいものがいくつかあります。後日また訪れる予定です。
せっかくなので館内情報を・・・。
